引き続き三代目猫ナラについて語っています。
ナラは首輪をつけてやってきた元飼い猫ながら、未去勢、首輪も小型犬用という、飼い主の意図を察しにくい猫です。
シャムミックスできれいなブルーのお目目の可愛い人懐っこい猫です。

世の中には、引っ越しに伴いあえて猫を捨てていく人がいるとか、あるいは引っ越しで逃げ出しちゃうこともあるそうです。首輪をつけたまま捨てる人だっているそうです。
せめて首輪は外してやれ。首輪が引っかかったら死ぬぞ。でも捨てていくぐらいの人って猫の生死とかどうでもいいんだろうな……。
ナラはどういうパターンかわからないけど、飼い主が探していないことは確実でした。私だったら、愛猫が外に逃げ出して見つからなかったら保健所に連れ込まれて殺処分されないように届け出をしますが、この子は出ていないようです。前回の記事では1か月経ってもまだ飼い主が見つかっていない状態でした。

3か月経つが見つからず、正式に我が家の猫に
期限が過ぎたので警察へ手続きに行く
猫や犬を拾ったときの届け出に関しては、私は警察署にいきましたし、他にも交番へ連絡した人の話もあります。
ただ自治体により行く先が警察署なのか、保健所なのかが変わってくるようです。もし「明らかな飼い猫で飼い主が探しているかもしれない」と思ったら一度、発見場所の自治体がどうなっているのか調べてみたほうがいいかもしれません。
そしてナラちゃんは3か月が経っても飼い主が名乗り出なかったので、正式に所有権を私のものとすべく手続きへ行きました。
手続きそのものは簡単です。書類一枚程度でした、確か。
人によっては「飼い猫・飼い犬を逃がす方が悪い」として親切心でそのまま飼うケースもあるようです。が、前回の記事でもふれたように、もし後から元飼い主が現れた時にトラブルになりかねません。
私はこうして、法の下で、安心してナラを自分の猫とすることが出来ました。
飼い主どうした? 猫が大事じゃないのか?
それよりも飼い主への悪い想像が膨らみます。
- 未去勢
- 小型犬用の首輪=首輪が引っかかっても留め具が外れない
- 3か月飼い猫が行方不明なのに保健所に連絡しない
そんな飼い主です。猫を可愛がっていたのかどうなのか……。
迷い犬の話ですが、飼い主がロクでもなさそうなパターンというのもあります。
交番で預かった後、保健所へ連れて行きたくなくて自宅で引き取った警察官。
数か月経った頃、車で一時間ほど離れた町の人から「それはうちの犬だ」と名乗り出たらしいです。
が「今の飼い主がそれだけ可愛がってるならそのままあげます」といって譲渡されたそうです。
「そんなもんなの!?」と、話を聞いた私も驚き、教えてくれた人も「そんな飼い主のところに戻らなくてよかったと思う」とぼやき、二人(多頭飼育同士)でブチブチ話し合うことがありました。
我が家では完全室内飼育であっても避妊去勢は必ず行うので、ナラの元飼い主の思考はよくわかりません。
「外に出ないなら子孫を残す可能性もないじゃない?」
「生き物の生殖機能を奪うなんてかわいそう!」
「自然のままが一番じゃないか!」
という反論もよく見かけます。私は増え続けて殺処分されるだけの野良や商品として繁殖させて劣悪な環境にいる生き物を、自然のこととは思えません。昔の記事でも少しふれました。

避妊去勢のメリットは以下の通りです。
- 万が一にも脱走(させなくても可能性は考えるべき)したときのための避妊去勢。
- 性格が穏やかになる。
- 生殖器系の病気のリスクがなくなる。
- マーキングや発情期がなくなる。
人間の都合ばかりです。が、発情行動は猫にとってもストレスだったり体力を消耗したりするもの。病気のリスクも減らすに越したことはない。
なので私は完全室内飼育、一匹飼育でも避妊去勢推奨です。
満を持しての去勢手術へ
3か月間、未去勢のまま保護してました。やはり警察に届け出た以上は、無断で必要な治療以外のことはできませんからね。
ただし後になって、保護猫団体からはこのような話も聞きました。
未去勢・未避妊で外飼いをしている猫は野良猫と同じように繁殖していく。だからTNR活動の中で飼い猫が捕まって手術をして、さくら耳カットをされても、外飼いをしている飼い主のほうが悪い。
自治体も完全室内飼育と避妊去勢を推奨している。
つ、強気……しかし際限のない繁殖行為を止める、という観点からみれば一理ある。それで怒るぐらい大事な猫なら家の中で飼えってことですわ。
しかし当時の私はまだそんな話を知らないので、ちゃんと手続きを終えてから去勢手術をお願いしました。


事前検査も終え、去勢手術も済み
こんな風になりました。


シャムミックスの特徴
さて何度も書いている「シャムミックス」。実はこの子がそういう種類だと病院で教わりました。この柄で青色の目の子はシャムミックスだそうで、検索すると、本当にナラにそっくりな猫がいっぱい出て来る……。
我が家のシャムミックスであるナラはこんな特徴があります。

- 毛色はベージュ。ところどころが縞々。目が青い。
- ほっぺが大きい(おっさん猫の特徴です)
- 尻尾が中途半端に短くてカギ尻尾。
- 体もでかい。7~8kg。骨格もでかいけど肥満。
- 鳴き声はだみ声。可愛くない。けど可愛い。
- 「ア゛ー」「ミ゛ャー」「ヴァー」
- ビビりだけど飼い主には甘えん坊。
- 我が家で一番の甘えん坊すぎる。
- 足に纏わりつきすぎてよく蹴られる。
- 自己主張が激しくよく鳴く。
- 運動神経は悪い。ドジ。
- 飼い主が出かける準備をしていると、よく鳴いて纏わりつきだす。
- 人間と一緒のベッドに寝る。
- 寝てから起きるまで同じ場所で寝てる。
- どれだけ動かされても起きない、動かない。
- 他の猫に優しい(一匹を除いて)
- いろんなメス猫にモテる。
- メス猫がよくくっついて寝てる。
- メス猫とグルーミングしあう。

なぜかメス猫にモテる
メス猫1:本命彼女「フィガロ」猫でも一目惚れする
彼女猫(フィガロ)はナラの後に保護した推定1歳のメス猫。
このフィガロがまだ隔離部屋にいるとき、ドアの隙間からナラを見た途端に目の色を変えて、バーッと一直線に駆け寄ってきた!
ナラはビビッて逃げる!
それ以来、フィガロはナラを見ると走り寄ってくるようになりました。多分一目惚れだったんでしょう……猫にもそんなのあるの?
隔離生活を終えてからフィガロのアプローチが続き、ナラにべったりくっつくようになりました。

大体はナラが寝ているところに後から彼女がやってきます。無理やり上に載って寝るか、腕の中に顔突っ込んでます。ラブラブ。

メス猫2:彼女というか親子的な
その次のメス猫「モカ」とも仲がいいですが、べったりというよりは寒いからくっついて寝る、暇だからじゃれる、みたいな雰囲気です。
こっちのメス猫「モカ」は雄雌関係なくじゃれに行ってはうざがられる、ちょっとかわいそうな猫ですが、ナラは相手してくれるので好きみたいです。時々グルーミングしあってます。



メス猫3:本命彼氏がいる猫の浮気相手にされる
キジトラのメス猫「ミミコ」は本命の彼氏がいます。が、男なら誰でもいいのか、ってくらいオス猫に媚び売るタイプです。おかげでフィガロに目の敵にされてます。
人間にもいますよね。男子に媚び売って女子に嫌われる可愛い女子。


メス猫4:そんなに接点がない猫にもモテる
写真時点では1歳未満の白猫、そんなにいつも一緒に過ごしているわけではないけど、なぜか時々くっついて一緒に寝ています。
もしかしておデブ猫のことを枕か何かと思ってない?

まとめとモテる秘訣
確かにきれいな目の可愛い顔をした優しいオス猫、だけど肥満猫。でもメス猫にはそのほうがモテるのかもしれない。もう一匹のスラっとしてスタイルのいい可愛いオス猫は全然見向きもされません。
女の子が求めているのは積極的なアプローチをされるとか、美形とかモデル体型とかの男ではなく、寄りかかっても何も言わず受け入れてくれて、よしよし可愛がってくれる包容力のある男なのかもしれない……。
そんなメス猫にモテるナラは私のことが大好きです。よく後を引っ付いて歩くし、昼寝は必ずお腹に乗ってくるし(7~8kg)、寒い時期は布団に入ってくれるのですごく暖かいです。
元飼い主さんが今のナラを見たら余りのデブっぷりに引くかもしれない。立っている姿を上から見たらナマコのような形なんだもの。
ダイエットせねばね。