こんにちは。たまおです。
プチ毒親育ちの30代独身女で保護猫8匹と暮らしています。猫の入れ替わりがありながら、今は8匹です。
私にとって大きな存在である猫について、今回は語っていきます。
なぜ語ろうと思ったのか
保護猫は自分にとって癒しです。ある意味アニマルセラピーなのかな、と気が付きました。
もちろん大変なこともあるしお別れは悲しいです。猫飼育を勧めたいわけでもありません。最初から飼わないというのも責任の一つです。
ですから、あくまで私の場合は、という一例です。
さてYouTubeにて、
自己肯定感とは自信とは違う。あるがままの自分を認めるということ。
自己肯定感を高めるにはペットを飼うというのも一つの手段である。
※なお動画内では、そのためだけに生物を飼育することはやめましょうと言われています。同意です。
という旨が解説されていました。
また別の動画ではぬいぐるみを使ったセルフカウンセリング、ぬいぐるみセラピーという存在も知りました。
これは
- 自分の悩みを書き出す。
- ぬいぐるみがその相談事を自分にしてきていると想定する。
- 自分がそのぬいぐるみのアドバイスをしてあげる。
- ぬいぐるみに「おはよう」「いってきます」「おやすみ」など声をかける。
- ふわふわのぬいぐるみとスキンシップをする。
- ふわふわのぬいぐるみを抱きしめる。
というものだそうです。これら三点を聞いたとき、私の中で猫に結び付けられました。
アニマルセラピーなのかも? この子たちはセラピーキャット? キャッティスト?(造語)
私は日常的にこれをやっていたのではないだろうか?と思い当たりました。
保護猫活動を始めたきっかけ

付き合いの長い友人が家族ぐるみで保護猫活動、地域猫活動をやっていると知ったところから始まりました。
野良猫や野良犬をかわいそうとずっと思っていましたが、中途半端にご飯を上げて繁殖させてもかえってかわいそうなだけだと思っていました。
ですが彼女の活動をきっかけに勉強をして、地域猫活動というものを知りました。
そこから、自分にできる範囲のことをして、これ以上可哀そうな子猫が生まれないようにしようと決めました。
私と猫の関わり方

私は猫たちに必ず
おはよう~。今日も可愛いねえ。昨日も可愛かったけどますます可愛いし、明日も可愛いねえ。
など「おはよう」から「おやすみ」まで日常的に、猫相手にたくさん話しかけています。
猫飼いならあるあるかもしれませんが、常人から見れば異常者に違いない…。
そして嫌なことがあれば
また毒母がこんなこと言ってきたんだよ。意味わかんないよね。言ってることがいつも違うっての。むかつくわ~。
その時の気分で言ってることが変わるんだよね。
それに振り回されちゃダメよ、たまおちゃん。
毒母の言ってる内容に意味なんてないんだから。
などなど……猫相手に愚痴や悩みを言っては、勝手に猫にアテレコして一人何役もやって話してます。一人で。
その日あったことなどを一通り話したり、自分自身への応援や解決策を猫を通して自分自身へ語っています。
きっとこれで自分自身の中で整理をつけていたのかもしれません。
猫は可愛い
それに猫は可愛いものです。
フワフワした体を擦りよせてくれて、キラキラした無垢な目で見つめてくれます。
撫でながら話しかけ、「きゃわいいいいい!」と発狂しながら抱きしめてはするりと逃げられたり、話しかけたらちゃんと「にゃ」「わきゃっ」「わっ」「あー」「えっ」(ニャーとは鳴きません)など返事をしてくれたり、横になると胸の上にのってきて目の前でゴロゴロ音を聞かされたり。(寝れない)
その全てがセラピーになっているような気がします。
もちろん可愛いだけではなく大変なこともあります。
猫たちには当然ご飯とトイレ以外にも、部屋の掃除をする、異物を飲まないように気を付ける、ブラッシングをしてあげる、遊んであげる、健康に異変がないか観察する、異常があればすぐに病院へ連れて行く、医療費がばかにならない、お薬をあげる、といったお世話が必要です。
病気になって死期が近い猫を看病するのは辛いです。でも最後までお仕えするのが飼い主の責務です。
猫に助けてもらうことが多く、猫に感謝しています。
マイナスの側面も?
一方では、ぬいぐるみセラピーにはマイナスの側面もあるようです。
それは、悩みそのものは解決しない、ということ。
そういわれれば確かに、気持ちを落ち着かせることはできても、毒母そのものは何も解決していませんからね……その結果、たまり続けるストレスとセルフセラピーのバランスが取れず、毒母に悩み続けているのかもしれません。
生き物を飼うということのデメリットもある
お金と時間を費やすことになる。
いろんなものが毛だらけになる。
爪とぎ被害もある。
ペットロスが必ずある。
繰り返しますが、最初から飼わない、というのも非常に尊敬に値する選択だと思います。
飼ったけど捨てる、脱走させた、など言語道断です。
かといって逃がすこともせず飼い殺しで虐待なんてことも、すみませんが、飼い主は同じ目に合う地獄に落ちればいいと思っています。
我が家の保護猫とは

うちにいるのは、様々な理由で元は家のない野良猫たちです。
初代猫さん
台風の中飛ばされて側溝にはまっていたところを当時の飼い犬が発見した。
下半身不随で安楽死を進められるも飼い猫とし、前足だけでさっそうと活動し10年生きてくれた。
二代目猫さん(ジャパニーズショートボブテイル)
車のボンネットに入って職場へやってきた子猫。当時すでにいた4匹のチワワと同居。
8歳で突然死。その日の朝も足にすりすりゴロゴロしてたのに、ワクチンへ連れて行った病院内で待ってる最中に突然死。院内だったのですぐ処置してくれたが手遅れ。病歴もなし。
あまりに一瞬だったので脳か心臓が原因だったのでしょうか。
三代目猫さん(シャムミックス)
首輪をつけたまま職場に迷い込んだ痩せて汚い猫。職場で飼ってた犬(こちらも元は迷い犬)のごはんを盗み食いしてた。
ある日お腹の表面がボロボロだったので捕まえて病院へ。お腹は掻きすぎてボロボロになってた。
首輪があるから警察・保健所にも届け出たが飼い主は見つからなかった。警察での手続きを経てうちの猫となった。
なぜか小型犬用の首輪だったこと、去勢手術もされていなかったことなど、元飼い主の意図がわからない。
猫飼いさんはわかると思いますが、猫用の首輪って、どこかにひっかけてもすぐ外れるようになっています。この子は、犬の柄がついている簡単には外れない仕様の首輪でした。
四代目猫さん(ガリガリーニャ)
見るからに背骨が浮き出て栄養状態の悪そうな猫。あまりに可哀そうで泣きながらNPO団体へ相談し、泣きながらご近所に説明して捕獲機を設置させていただいた。
口内環境が悪すぎて食事が取れず悪臭がひどい。抜歯手術をして改善。
がりがり、毛も薄汚れてる、全然人なれしてない凶暴さ、通院が一苦労。みんなのごはんを食べて回るも嘔吐がすごい。柔らかご飯を上げたら嘔吐が改善。いつでもご飯があるという環境を覚えて食欲が落ち着く。
1か月後には毛質も改善し食欲は落ち着き、私以外の時々しか来ない家族にもくっついてくる穏やかな猫に。
五代目猫さん(突如として現れた美少女アイドル猫)
ターゲット以外の猫も捕まった。あまりに美少女猫がいたのでうちの子に。美少女すぎた。
六代目猫さん(ロシアンブルーもどき)
知人から「里親が見つからない」と譲渡された。猫から抱き着いてきてくれて初対面ながらゴロゴロ言われる。あまりに人懐っこすぎて断れない。もはや犬。後輩や子猫の面倒見がいい。
七代目猫さん(地域猫というかほぼ家猫)
職場の地域猫が飼い猫同然の懐き具合。室内にも入ってきた。いつも同じ時間にいるのに帰ってこないと心配になるので、もう連れて帰った。
八代目猫さん(ゴリラ顔と言われたイケメン黒猫)
職場に住み着いた猫がすでに去勢済みだった。元飼い猫確定なのに、朝から晩まで職場にいる。人懐っこさがすごいうえに室内に入りたがる。
真夏の灼熱地獄で脱水症状を起こしてたので連れ帰った。口内炎、肝臓の数値が悪く、通院するも改善せず1年足らずで亡くなる。
あれだけ人が大好き、家が大好き猫だったので、もっと早く家に入れてあげればよかったとずっと後悔してます。
九代目猫さん(「狸みたいな猫がいる」命名タヌキ)
職場の地域猫が病気と口内炎悪化のため食事がとれず、せめて最後くらいは家の中で穏やかに過ごしてもらいたくて連れ帰った。
手術によりほぼ全抜歯。通院、注射、服薬によって快方と悪化を繰り返しながらまだ何とか生きてる。
昔は近所の飼い猫だったと判明。高齢者さんが猫に紐をつけて外飼い、その子猫たちはその辺をうろうろしていた。そのうちの一匹だと判明。飼い主が亡くなった後、近所の若者がアパートで飼うもバレて外に放出。ハナコ(仮名)と特定される。オスなのにハナコ(仮名)。
という事情全てを知っている近所の猫飼い高齢者さん(自分の猫は外飼いの上去勢せず)は、その猫を放置していた。ということが発覚した。
最初から最後まで呆れたエピソードでした。
十一代目猫さん(狸猫の彼女)
狸猫を連れ帰ったら残された彼女猫の落ち込みようがすごくて連れ帰った。ペットによるペットロスを目の当たりにした。
今は家の中で彼氏猫(前述の猫)と一緒に暮らせてる。
今まで彼氏猫と一緒にパトロールしてたのに、一人になった途端一日中寝て過ごし、夜は別の猫に脅されるらしく雨風にさらされる場所で寝てた。
実はそれ以前からうちに住み着き、お乳が大きいことから出産間際ではと推測していた。我が家で出産させ子猫の里親探しをしようと思って、NPO団体に相談し協力してもらったところ、実は産後で子猫の育児中だと判明した。
その後職場(猫のえさ場)に子連れで引っ越してきた。
十一代目の子供たち(一時預かりした子猫四兄弟)
NPO団体の協力のもと全員捕獲し、母親は避妊、父親不明。子猫は我が家で一時預かりをしたのち無事に里親のもとへ。
十二代目猫さん(ガリガリーニャ2)
エイズ白血病のダブルキャリアの懐っこい地域猫が弱ったので、最後は危険のない場所で、と思って母親宅へ。(子供には精神的毒母でも動物は好き)
約2週間、ほぼ食べれず飲めずで亡くなった。自力で食事がとれず飢餓状態が続いたわけで、もっと早めに安楽死させてあげればよかったかも、と後悔。
十三代目猫さん(真っ白の美形、そして異常な人懐っこさ)
地域猫として避妊しようと捕獲。獣医師が全身麻酔し腹部の毛をそったら手術痕を発見される。既に避妊済みだった。
やつれぐらいから野良生活長めの元飼い猫確定、さらにダブルキャリア。元家猫なら外より家のほうが安心するだろうと母親宅へ連れ込む。
尋常ならざる人懐っこさを発揮する。初対面で膝に乗ってくるわ抱っこを要求するわ。家に入れたことに安心したのか。母親宅の小型犬とも喧嘩せず暮らしてる。
ダブルキャリアと言われて半年以上たつも、よく食べよく太りすごく元気。
十四代目猫さん(ルビンの壺のような柄の猫)
職場に子猫が登場。捕獲して家猫修行をして譲渡会へ。
ほかの人には威嚇してたのに、夫婦で訪れた旦那さんに抱っこされてゴロゴロモードに。旦那さんが手放せなくなったとのこと。
既に猫飼いの猫好き家庭に譲渡されて今はのびのび走り回るビッグキャットに成長してます。
十五代目猫さん(頭に薄墨汚れ模様の白い子猫)
職場に子猫2が登場。食欲不振と体重低下が続くも異常が見つからず。
何とか元気になりご飯もモリモリ食べて成長。譲渡会の常連になるもいまだ里親が見つからず。
白猫のメスは人気のはずなんだけど、と言われながら残ってる。たぶん可愛すぎるから見つからないんだと思ってる。
保護までは至らなかった猫たち
野良猫を発見次第、避妊去勢はするものの全員を家猫にはできません。保護できなかった猫も多いです。
現れては捕獲して、野良猫専門病緒院で避妊去勢とワクチン、そしてさくらみみカットをしてから、元のえさ場にリリースします。これをTNR活動と言います。最近ではキティちゃんも地域猫推進CMを流してますね。
餌やりとトイレは職場の使用していない物置小屋で。監視カメラも設置して、新入りが来れば捕獲して避妊去勢をしてリリース。
エサ代、手術代、もちろん、全部自費です。手術とワクチンは野良猫専門病院でやっていただくので、通常よりは安いです。
さくらねこチケットを使えば無料ですが、うちは突発的に実行するのでチケットの発行を待てません。
地域猫には賛否両論ある

猫嫌いの人にとったら迷惑行為に映るでしょう。
猫の生殖は自然に任せろ派にとったら可哀そうな行為に映るでしょう。
ただ猫の避妊去勢が進めば将来的に野良猫の数は減ります。
数年経てば(一般的に野良猫は2~3年の寿命だそうです)猫は亡くなります。その時子猫がいなければ、猫の数は減ります。
地域猫活動を積極的に進めている地域では野良猫が減り、野良猫に悩まされることが減り、すでにいる猫を適切に管理しているそうです。
過酷な環境で生活する可哀そうな猫が減り、猫嫌いにとっては嫌いな猫が減り、ウィンウィンになるのが理想です。
野良猫に対して抱く感情

私には、世界の貧困や戦争被害を「自然の出来事」と割り切れないのと同様に野良猫野良犬を「自然のこと」と割り切れないのです。
本当は毎日新鮮な食事と水でお腹いっぱいになって、温度管理された、安全な環境で、愛されて一生を終えてほしいです。
我が家の保護猫たちを見ているとつくづく思います。この子たちは人間がつくりだした社会の中で生きる野生動物ではない、と。最初はどんな凶暴な野良猫でも、人に懐きます。
保護猫団体代表さんからは「猫も人を見ている。信頼できる人だと伝わると猫は変わる」と言われました。
最初は威嚇されるし、本気で嚙まれるし猫パンチされるけど、だからと言って怒らず動じず猫のペースに合わせます。
すると全然見違えた美しい猫に代わります。ものすごく懐きます。
だからどんな猫も、外で生活するのが猫にとって一番幸せ、とは思えません。
猫にとっては安全な家の中と、自由な外の生活を行き来するのが一番幸せだろうと思います。ただそれは危険でもあるので私は完全室内飼育賛成派です。
全頭は救えない。でも目の前に、私が何かしてあげることができる存在がいたら、何もせずにはいられません。
カウンセラーからいわれた“共鳴”
弱ってたりするかわいそうな猫を放っておけないんです。
というとカウンセラーに「共鳴しているんですね」と言われました。
共鳴、共感、その言葉の違いは私にはよくわかりません。心理学を専門に学んではいませんので。
自分なりに調べてみましたが……未だによくわかりません。
まとめ
私にとって猫はアニマルセラピーの一環でもあるのかもしれません。
よく他人からは
「すごい! 大変じゃない?」
「野良猫怖くない?」
「死にそうな猫の看病は辛くない?」
といわれますが、大変だけど、苦痛ではないんです。
野良猫も、威嚇や攻撃されるとびっくりするけど、それ以上に猫だって怖いはずなんです。
ペットが死ぬのは当たり前だし、それを覚悟のうえで最後までお世話をすると決めてるんです。
私は猫たちに支えられている、救われているのだと思います。
今回は私と保護猫たちの関わり合いについて述べてみました。
猫自慢はいくらでもできるので、ネタに困ったときは猫記事にしようかと思います。
最後になりますが、世界中のすべての猫や犬、たくさんの動物や虐げられている人たちがせめて苦しみから解放されますように。幸せになりますように。心からの願いです。