たまおです。プチ毒親育ち・プチ機能不全家族育ちのアダルトチルドレンです。
これまでに『気づけない毒親』(高橋リエ著)から学んだことをまとめてお送りしています。本を読んでほしいというよりも自分のためのアウトプットです。著者の公式YouTubeチャンネルからも同様のことが学べますので、無料で内容に触れることもできます。いい時代ですね。
本を読んで学んだことはこちらの記事でまとめています。



前回の続きで「毒親がなぜ子供に共感できないのか?」「子供は毒親に対してどうしたらいいのか?」に焦点を当ててみていきます。
感情のエネルギーとは
突然、毒親と子どもから外れた見出しですが、本書では感情のエネルギーを重要視しています。というのも、生きづらさというのは生きるエネルギーが低下しているからとされています。
感情のエネルギーは大きな力を持っています。
怒り
怒りとは、大切なものを奪われそうになった時に咄嗟にわいてくる、とても大きなエネルギーです。
大切なものを奪われそうになった時、怒りが強いエネルギーとなり、恐怖や痛みを感じずに対向います。
下記の本でも同様のことが書かれていました。ネガティブな感情に自己嫌悪していた私は、根本的に自分を変えることはできてないけど、ネガティブの感情の由来を知って救われました。
気になる・イライラ・モヤモヤ
なんとなく気になる、何故だかイライラする、モヤモヤする……。
それは過去に抑圧された感情が原因です。
それを認識してしまうと辛いから、蓋をしてきましたが、その感情は体内に滞留したままです。だからふとしたところで顔をのぞかせてきます。
それは過去の怖かったもの、悲しかったこと、怒りの気持ち、などネガティブなものです。
見過ごさず、一つ一つなぞ解きをしていくと解消されることがあります。
ワクワク

鬱になって動けなくなってしまった人、「べき・ねば」の強迫観念で動いてきた人、親のお助け役をやってきた人……自分がやりたくもないことでやり続けてきた結果、生きるエネルギーが低下してしまって、もう動けなくなってしまった人。
いいんです。当然です。じっくり休んでください。たくさん寝て、のんびり好きなことだけやってください。
そして「親の価値観」にとらわれていたことに気づいて、もっと快適な「自分の価値観」を生きると決心してください。
そして「やりたいこと」が見つかると、「寝ている場合ではない!」とあっさり治ることがあります。
ワクワクすることをやると、それが「生きるエネルギー」となります。
その時、親の価値観と自分の価値観が違うことに気づいて認めて、「本当の自分」を揺り起こして再生してあげましょう。
「変わりたい」ではなく「変わる!」
意志の力は偉大です。「変わりたい」「変えたい」といういつか遠い未来の話ではなく、「変わる!」という意志の力を有効活用しましょう。
著者の経験によれば「いついつまでに」と決意すると、そのためのヒントや手助けしてくれる人が現れるそうです。
バトルが生じるわけ

アダルトベビーである親VSアダルトチルドレンの娘。
母の方が、ダダコネが得意です。
母の感情麻痺もバトルが生じる原因です。
娘は「共感してほしい」というハートタイプとされ、感情麻痺した母はヘッドタイプと呼ばれます。ヘッドタイプは娘に共感できず「こうすべき」という思考の正論で返してくるので、永遠にすれ違ったままです。
「わかってほしい、共感してほしい」VS「訳が分からない」……という不毛な感情のぶつかり合いにしかなりません。
家庭内暴力でも、感情のバトルでも、必ず先に親の方が子供を傷つけて引き金を引いています。
逆に、親が変われば子供も自然と変わるのです。
子供が求めているのは「共感」「寄り添ってもらう」ことです。
高齢毒親との付き合い方
毒親の介護はやめましょう。他人を頼りましょう。
他人として仕事なら平気なのに、親子となると抑圧されたものが噴出して悲惨なことになります。
高齢毒親についてはNHKでも取り上げられ、毒親界隈でもちょっとした話題になりました。
あさイチの特集では
- 高齢で独り暮らしの母親を心配して同居を始める。母は「親戚の子を預かってる感じで」と互いに距離をとるルールを決めた。「見守っているという感じ」と言っていたが、どちらがどちらを見守っているのか。
- 介護が必要になった母を施設に入れるべき辿場椅子があったにもかかわらず、自力で介護することにした娘。「道でちょっとつまずいた高齢者に手助けをする感覚」で介護をしている。
という2パターンが紹介されました。




まとめ
もちろん本書ではより具体的に書かれています。ここで挙げたのはかなり簡素化したものです。
本書で言われている親との向き合い方を読んで、私の素直な感想としては、
そこまでエネルギーを消耗してまで再構築を望む人がどれだけいるんだろうか?
親が自分で気づいて変わってくれるならまだしも、自己愛の強いタイプは何が何でも自分の非を認めませんから、親が変わるという期待は捨て去った方がはるかに楽です。
そして子供の方が、アダルトチルドレンを脱して、ベビーな母親を俯瞰して見れるアダルトになるということ。
こちらの方が最終目標だと感じています。親よりアダルトになること、親をメタ認知すること。そうすることで感情のぶつかり合い、バトルに巻き込まれずにエネルギーの消耗を抑えられるからとされます。
メタ認知について下記のコラムがわかりやすいです。
それがアダルトチルドレンを脱するということであり、目指すべき理想だと思います。
そのためには、親の価値観を捨て、自分の価値観を得て、自分の感情を見つめ、癒し、やりたいことに挑戦する。
世の中は怖いところじゃないんだよ、と自分に言い聞かせて緊張を緩めていく。
ついつい「それができたら悩んでないよ……」と言いたくなるけど、「できる! 変わる!」と決意することが大事と言われています。
そうですよね。中には「不幸であること」で安心を得る人もいますが、私は自分が傷ついてまでも母親にぶつかって、苦しくなっても自分で心療内科やカウンセリングへ行き、知識0からブログを立ち上げて吐き出したり過去を振り返ったりする場所を作り、勉強をしています。
私にはそれだけの力があるのです。
だから必ず私も変われるはず。
私はその力があるし、世の中は、怖いことばかりじゃない。
そう思い込む、努力をしていきます。