
こんにちは、たまおです。
魔女=プチ毒母からかけられた言葉はいつまでも心の中に、頭の中に残っています。私は親に言われた通りの人間なんだ……と思わされる呪いの言葉の数々、身に覚えがある方も多いのではないでしょうか?
これを内面化と言います。
友人や教師や兄弟姉妹その他からけなされても傷つくことに違いはないが、子供がもっとも傷つくのは親の言葉だ。(中略)
人間の脳は、人から言われた言葉をそのまま受け入れ、それをそっくり無意識のなかに埋め込んでしまう性質がある。これを「内面化」といい、ポジティブな概念もネガティブな言葉や評価も同じように無意識の中に収納される。するとつぎに、人から言われた「お前は〇〇だ」という言葉が、自分の内部で「私は〇〇だ」という自分の言葉に変換されるのである。これは子供においては特に顕著で、親のけなしやののしりの言葉は心の奥に埋め込まれ、それが自分の言葉となって、低い自己評価や人間としての自信のなさのもとを形作ってしまう。
『毒になる親』第五章残酷な言葉で傷つける親、親の言葉は“内面化”する、電子版発行2013年12月20日、著者:スーザン・フォワード、訳者:玉木悟、毎日新聞社
たとえばディズニー映画の『塔の上のラプンツェル』のゴーテルは、娘の自立を阻む毒親として有名です。
ラプンツェルにかける言葉の数々は、『あなたのためを思って言ってるのよ、あなたはか弱くて、ドジだから、怖い世間からママが守ってあげてるの』というスタンスです。娘のラプンツェルはその呪縛から逃れようとしながらも罪悪感に襲われ、可哀そうなママを思って自分の意思がわからなくなる……というシーンが度々あります。
と、ゴーテルについて調べているとこのような書籍を見つけました。興味がありますが、読んだことがある方、いらっしゃるでしょうか?
いろんな家庭環境、いろんな母親タイプの中で、それぞれかけられた呪文は異なると思います。ここでは私がかけられた呪文についてあげていきます。
魔女の呪文集(別名:プチ毒母の刷り込み)
あんたは目の前の人間がすべて嫌いなんだ
私は昔から怒りっぽい性格でした。生まれ持った気質のほかに、離婚・大人の喧嘩・母との感情的なつながりが希薄な家庭環境も大いに関係していたのかもしれません。
小学校から、とにかく自分に理解できない行動をしている人に苛立ちを覚えていました。私なりにはイライラレベルがあるのですが、あまりに低すぎるのでした。

- マナーを守れない人。
- ルールを無視する人。
- 周りに迷惑をかける人。
- 空気を読めない人。
- 周囲の動きを察したり先読みすることが出来ない人。
私としてはそうした人が嫌いなんだ、という基準がうっすらあったのですが、最近のカウンセリングの中で明言されてすごく世界が整頓された気がしました。
些細な事、それくらいは怒ることでもないし見過ごせばいいこと。
普通の人はちょっとむっとしても、それだけで終わりですよね。
でも子供の時はその感情の制御ができず、すぐに母に「なんであの人は変なの? 迷惑なのに!」と周囲に聞こえるにもかかわらず愚痴を言っていました。
その時はただ「聞こえるから言うな!」としか言われず、何故あの人はあんな迷惑なことをするんだろう? なぜあの人は変な動きなんだろう? なぜ言ってはいけないんだろう?という子供ながらの疑問が一向に解消されませんでした。
今でも私は愚痴を言います。
母に愚痴を聞かされ続けてるので、私も誰かの愚痴を言います。
すると何度も何度も、
あんたが目の前のすべての人が気に入らないんだね!
と言われてきました。私は母親に愚痴を聞かされ続けてもそんなことを言ったことはありません。従業員への愚痴については「それは本人に注意したらいいじゃない」と言い返します。だけど
あんたは人間嫌いなんだ。
あんたは障害者も老人も子供も大嫌いなんだろう!
と今でも言われます。
私は確かに他人より許容範囲が狭いので、それもカウンセリングで何とかしていきたいと思っています。
ただ、毒親に関する何冊かの本には、こうした身を守るために他者に攻撃的になるタイプもよくあるようで紹介されていました。下記に挙げたのは別の記事でも引用した部分です。
幼い頃に親から生存本能を脅かされる言葉を日常的に浴び続けた人は、心に恐怖を刻まれたことにより、成人してから他者に攻撃的になることがあります。
人間の心理として、過剰な恐怖に対しては防衛本能がはたらくようにできています。ある人は他人に対して攻撃的になることで自分を守ろうとし、またある人は心を閉ざし、自分の殻に閉じこもることで身を守ろうとします。
『毒親からの完全解放』影宮竜也 著

ただの面倒くさがり屋、怠け者だ、何もしたくないだけだ

30年間の人生のうち、幼稚園~高校までという大部分を「行きたがらない」「学校行事が嫌い」という点だけ取り上げられて、怠け者だとレッテルを張られていましたし自分でもそうだと思っていました。
でも私なりに学校嫌いの理由はありました。大学では楽しく通いバイトもしました。
それなのに今でもこんな評価ですよ。
家でダラダラしていたいだけだろ
前述の「怠け者だ」と関連付けて言われます。口論をするたびに言われる言葉です。
私は心の中で違うような気がしつつも、そういう人間なんだと思っていました。
学校も行きたくない、仕事もしたくない、何もしたくないただの怠け者なんだろ。
私がそうだからよくわかるんだよ。ずーっと家で寝ていたいんだろ。
中高と行きたくない理由を聞きもしなかったくせに……。
大学生になってからは学校もバイトも仕事も行ってるじゃん。
新卒で入った職場でわけもわからず涙が出て行きたくなかったのも、ただの『怠慢』としか見えてないの?
あと家にいても寝てないけど。昼寝ばかりしてるあなたと違って。
いつもドタキャンするし!
高校の卒業旅行をドタキャンしただろ!
会社の飲み会も前日になってやめただろ!
いつもって……何回のことを指してるんだろう。
絶賛落ち込み時期の高校2年生の中国・モンゴル旅行のこと?
メンタル落ち込み思春期のことを、一生そうやって責められるの?
飲み会だって、数日前から発熱して鼻かぜも咳も前日になってもまだ治ってない状況だったからやめたんだけど……。
案の定、当日の夜悪化して熱も出た。
前日まで本当に行きたかったのにやっぱり体調的に無理だ、と考えなおしただけで責められ続けるの?
家でずーっと寝てたいだけで何もしたがらない怠け者だ!
この人何言ってんの!?
仕事してないときは猫8匹のトイレ掃除、通院、譲渡会参加、運動のために遊ばせるし、
自分自身も本を読んだり、週3以上で動画を見ながら運動して汗流してるんだけど!?
時間が足りないくらいですけど!? 読みたい本もたくさんあるしゲームもしたいし運動もしたいんだけど!
それこそ椅子から動かないか、ソファで昼寝してるあなたよりよっぽど興味関心で忙しいよ。
偉そうにかみついてくる

私が母親に、社長に意見するのはいけないことなんだと思い込んできました。
一緒に仕事をしだしてから意見の衝突が多々あります。仕事のことだったり、生活のことだったり、姉のことだったり。
母親のやり方に納得がいかずに主張をすることを『偉そうにかみついてくる』というような人間のもとにいたから、私に反抗期がなかったんだと思います。
もし思春期に反抗期を迎えていたら、やっぱり同じように『偉そうに』『何も知らない子供のくせに』と怒鳴られて終わりでしょう。
よく母はこのように言います。
不良少年の更生とか憧れるわ~。
『何馬鹿なこと言ってんだ!』『ふざけるなバカヤロー!』とか言いたいんだよね。
子供も育てなおしたいから里親とかやってみたいのよね~。
つまり、ただでさえ否定され続けて苦しんでいる少年少女をさらに人格を否定したい、力で押さえつけたい、暴言を吐きたい、自分の価値観を押し付けたい、ってことでしょ?
愛情不足だった子供たちのやり場のない怒り・悲しみを受け止めてその辛さに寄り添いたい、じゃないんでしょ。
やめとけ。根幹がおかしい。
実の娘ですらこんな結果なのに。
「見ればわかる」「考えればわかる」なんて言ったことない
気づけば私自身が母親そっくりの毒人間になっていました。
あんたはお姉ちゃんにいっつも「見ればわかるじゃん」「考えればわかるじゃん」「いい加減覚えてよ」っていうけど、私は一言もあんたに言ったことがない!
言われてますけど? しっかり当時の状況も説明できますけど?
でもこの手の毒母って、
そんなこと言ったことない!
あんたが勝手に作った妄想だろ!
あんたはいっつもそうやって都合よく記憶を塗り替える!
おかしいよ、病気じゃないの!?
といって全否定してきますよね。記憶を塗り替えてるのはプチ毒母のほうなのに。この事実否認も毒親あるあるです。うちの場合はNPD型かなあ、と素人予測してます。


私自身もプチ毒母から何度も言われたことがあるし、他人に言ってるのも聞いたことがあるし、他人への愚痴を聞かされる中でも何度も出てくる言葉です。
そういっても絶対に認めないですよね。
それ以上に困るのが、私自身がプチ毒母のコピーになっていることです。
気づけば自分自身が同じ思考になって、他人に同じ言葉をかけているんです。特に姉に。
あるいは言葉に出さなくても、そういう思考回路になっているんです。
考えればわかるのに何でできないの!? 前も同じこと注意されたじゃん! 見てればわかるでしょ!
という思考回路だから、それにそぐわない人を見るとイライラしてしまうんです。これが一番怖くて、嫌で、気が付いたときに自己嫌悪に襲われます。
気を付けたいのに、また親と同じことをやってしまっている、と。これもまた魔女(プチ毒母)刷り込まれた呪いです。
まとめ:Part1

これまで「私はそういう人間だ」と思い込まされてきましたが、実はそれが私の性格ではなく、刷り込みでしかなかったら?
人にとっては自分自身が足元から崩れていくかもしれませんが、私は、私自身の性格に嫌気がさしていたので希望が持てました。
まだまだ魔女(プチ毒母)から受けた呪いはありますが、長くなるので一旦ここまでにします。
続きはPart2へ!