そもそも毒親とは
こんにちは。たまおです。
今回は毒親育ちの特徴についてみていきます。
毒親育ちの特徴は他のタイプにも似てる点が多く勘違いしやすいです。私もなかなか自分に当てはまる特徴がわからず、けど生きづらさに名前がなくてモヤモヤする、という経験をしていました。
私の場合、タイトルにも上げたタイプで悩みました。
- 敏感さん、HSP
- 発達障害、自閉症スペクトラム
- それ以外の何か(まだアダルトチルドレンという言葉に出会っていない)
この記事では私の体験を交えてそれぞれに似た特徴をお話していきます。
それでは毒親、そして毒親育ちの特徴、それに似たタイプについてみていきましょう。
書籍で学びたい方へ
毒親という言葉はスーザン・フォワード氏による著作『毒になる親』からきています。
毒親について、また自分は毒親育ちなのかについて学ぶには、まずこの一冊が最適だと思っています。
国や時代は違えど、なぜか自分と共通するエピソードがたくさんあるんですよね。初版はなんと2001年。20年前の本であるというのに(ということは著者の経験や研究はもっと前からあったはず)、なぜか登場人物は現代の私たちと同じ生きづらさを抱えています。
そして長い文章を読むのが疲れる、それほど毒親とは感じていないけど悩ましいものがある、もっと身近な話が知りたい。
という方にはこちらがおすすめです。
こちらも毒親界隈では名著として知られています。
いろいろなタイプの毒親育ちと生き方をさくっと触れることが出来ます。こちらをきっかけに他の毒親系コミックエッセイに手を広げてみてもいいでしょう。
かくいう私もこの一冊を機に他のコミックエッセイを購入しました。
動画で学びたい方へ
さらに文字を追うのがしんどい、もう横になって聞き流すだけがいい、というだけにはこちらの動画をお勧めします。私が涙が止まらなくなった日、ただ横になって動画を流し続けていました。
冒頭の動画でしっくりこなくても再生リストからいろんな動画を見てみてください。
一つの動画でピンと来なくても他の動画を見たらはっと気が付くこともあり、後になって前の動画を見たら納得できるものだったり。
まずは橋本翔太先生。
こちらは橋本翔太先生の毒親・親子関係の再生リストです。
ものすごいマッチョでヒゲ面という一見強面ながらも、ものすごく優しい語り口と優しいピアノ演奏のギャップに引き込まれます。
そしてなんて的確に私の心の苦しみを言い当てているのでしょうか!
次に高橋リエ先生です。
こちらは高橋リエ先生の毒親再生リストです。
はもしょう先生とは違うタイプで、淑やかながら現実をちゃんと見てくれている女性カウンセラーです。私がはもしょう先生にはまっているときは高橋先生の動画は優しすぎるなあ、と感じていました。
お二人ともタイプが違うので、視聴者の好みや心理状態でどちらが向いているのかが変わってきます。
はもしょう先生の動画で現実を知り、私が感情の荒波を超えてある程度日常生活を取り戻したとき、今度は高橋先生の優しい語り口がはまりました。
そしてはもしょう先生とは違う言葉で語るので、高橋先生の毒親動画を見て「あ、うちの母親の言動に当てはまりすぎる!」と気づくこともありました。


毒親育ちの特徴とは
毒親育ちの特徴30選
一般的に毒親育ちの特徴はこのようなものです。
参考は先述した『毒になる親』(スーザン・フォワード著)から抜粋し、私の言葉で言い換えたものです。
- 自身が傷つけられていて自己破壊的な傾向を示す。
- 自分に価値を見出すことが困難。
- 人から愛される自信がない。
- 何をしても自分は不十分であると感じる。
- なんとなく後ろめたい罪悪感を抱えている。
- 「自分が繊細過ぎるのか?」と悩む。
- 楽しい子供時代がない。
- 親にコントロールされるものかと怒りを煽られる人もいる。
- 自分の好みや価値観がわからない。
- 感情表現が苦手。
- 愛情に満ちた関係がわからない。
- 人と愛情の通った関係を持つことが出来ない。
- 心の底から人を信用できない。
- 心の奥に怒りが潜み続けている。
- 自分は自分がどう感じるか、何をしたいかがわからない。
- 大体いつも腹を立てている。
- 親のための「いい子」を演じようとする。
- 親を責められるとむしろ親を擁護するパターンもある。
- 親に過去のことを否定され大人になってもなお自信を傷つけられる。
- 人生に希望を感じない。
- 新しいことを経験する勇気がないため、自分は何もできないように感じる。
- 小さい時からコントロールされてきたフラストレーションから、自分が他人をコントロールしようとする。
- 兄弟姉妹間に嫌悪感や嫉妬心がある。
- 大人になっても自分のアイデンティティがわからない。無力感に襲われる。
- 自分の望みと親の望みの区別が出来ない。
- 自分自身の話や自由な意見を表現しにくくなる。
- 常に心身を固く強張らせて緊張している。
- 自分を守っているつもりで、実は他人を近づかせない、自分を牢獄にとじこめている。
- 怒りを自分自身の内面に向けた結果、慢性的な体調不良となって表れている。
- 「親を許す」という言葉に反発を覚える。
なおスーザン・フォワード氏著作『毒になる親』にはもっと細かく、どういう毒親の元で育ったらパターン、どういう抑圧が起きているか、現状の親子関係はどうか、などなど細かく書いてあります。
「我が家はこの毒親タイプではない」と思っていても、子供に起きている反応としては複数の特徴当てはまることがあるものです。ですから簡単に分類はできません。
HSP(Highly Sensitive Person)とは

次に「敏感さん」ともいわれるHSPについてみていきます。
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン氏が唱えた説です。こちらの方の著作について、別のサイトが参考になります。私も何冊か購入してみたいので参考にします。
HSPについては橋本翔太先生が動画内で語っていましたが、しばしばアダルトチルドレンとの混同が多く、生まれながらに持った脳の気質として繊細で敏感な人と、後天的に毒親に抑圧されたアダルトチルドレンとは異なるとのことです。
とはいっても心理学者でもなければ精神科医でもない、専門的に勉強したわけではないし臨床経験もないので、なかなかその辺は素人では判断しかねますよね。
私はそれでも本人が納得して生きやすいならそれでいいとも思います。
「私は敏感で繊細だ、だからHSPなんだ」で納得して「だからこういうことに気をつけよう、こうやって自分を労わろう」と自分をケアしてあげることが出来るなら、それでいいと思います。
一番迷惑なのは「私はHSPなんだから気を使ってよね」というHSPを笠に着るタイプです。本当にそれで苦しんでいる人たちの肩身が狭くなるようなことになってはいけません。
私の場合は
HSPという言葉が流行りだしたとき、私ももしかして?と思ってセルフチェックしました。
ただやはり違うんです。
私の場合、子供の言わんとしてることはまったくわからないし、なにより他責思考で自責思考がないんです。他人にいつもイライラしてるんだから根本的に違うなあ、と再び道しるべを見失いました。
発達障害の特徴

次に思い至ったのが発達障害の特徴です。
発達障害と言っても色々あります。ここでは発達障害の解説を目的としてはいませんので軽く触れるのみにとどめておきます。
発達障害、特に自閉症スペクトラム症(ASD)かも?と思ったのはこのような特徴があったからです。
- 他人とのコミュニケーションが苦手。会話が続かない。
- 音や光が苦手で片頭痛が起きやすい。
- 人混みが苦痛で疲れやすい。
- 特定の匂いが嫌い。他の人が気にならない匂いが気になる。
- 急な予定変更があると感情が乱される。
- あいまいな指示が苦手。客観的かつ正確な数字での指示がほしい。
- 言葉のこだわりがある。主語、術後、修飾語、係り受けなどでとらえ方が異なる言葉に引っかかる。
- 自分のペースが優先で集団に合わせるのが苦手。
- 他人と関わるより一人で、自分のペースで黙々とやる作業が好き。
自分としてはHSPよりもこっちの傾向のほうが近いかな、と思っていたんです。自閉症スペクトラム(ASD)と一概に言っても人それぞれに現れる特徴や反応が変わります。
かといって日常生活や仕事においては不便がなかったので、診断を受けに行こうと思ったことはありませんでした。毒母からも「異常者」とは言われても発達障害とは言われたことがありません。それがいいか悪いかはさておき……いや「異常者」扱いは悪いです。
一方で私のプチ毒父と姉についてはこのように考えています。
あんたの父親と姉は発達障害だろうと思う。
お姉ちゃんなんか、子供の時脳波検査したら「普通の子と違うところが動いてる」と言われたのよね。
昔からチックかトゥーレットもあるし。
こちらも診断は受けてないので何とも言えませんが。父と姉はよく似た要素を持っています。
私の場合は
私はというと、もし自分が自閉症スペクトラム症(ASD)だとしても、それに当てはまらないところもあります。
- コミュ力はないけどトラブルはない。
- コミュ力はないけど相手の表情や感情を察することはできる。
- コミュ力はないけどその場の空気は読める。
- 仕事も凡ミスはあるけど注意して修正はできる。
- 自分の処理能力を把握し、悲惨なことになる前に他人に助力を頼むことが出来る。
- 接客業や電話対応や書類作成等もできる。
というところでやっぱり違うよなあ、とも感じていました。
アダルトチルドレンという言葉にたどり着く

アダルトチルドレン(AC)。
もともとはアルコール依存症の家庭育った人たちの中における言葉でしたが、アルコール依存症ではない家庭や機能不全家族で育った子供にも同様の特徴や問題が見られるとして広まりました。
子供時代に家庭内のトラウマや傷つけられた経験から、成人してもある傾向や特徴、生きづらさを持った人たちのことを指しています。
そしてついに、橋本翔太先生の動画をきっかけにアダルトチルドレンという言葉に巡り合いました。
嘘みたいに全部言い当てられてる……。
私の性格だと思っていた嫌な部分は性格じゃなかったんだ。
親子関係の問題からくるアダルトチルドレンの特徴だったんだ。
子供が嫌いなのも、子供っぽい大人が嫌いなのも、人を好きになったことがないのも、死にたいわけじゃないけど人生が終わるまでただ過ごしているだけ、っていうのも、あれもこれも……
なんで全部動画内で言い当てられてるの!?
そして『毒になる親』を読んで「虐待家庭でなくても当てはまるんだ」という事実に愕然としたと同時に世界が変わってみてました。
名前が付くことの安心感
「名前が付いたら急にアダルトチルドレンになるのか!」
と毒母が言いそうな言葉ですが……。
やはり私はずっと違和感があったんです。その結果がここ数年の度重なる親子喧嘩と姉妹関係の悪化にあらわれていたわけです。
得体のしれないものに名前が付くことに人間は安心します。
今回の場合は「私が間違っていたのではない、では私は何者なのか?」という不安に対して一つの答えになるからでしょうか。
ともあれ、HSPなのか、発達障害なのか、性格なのか(いや違う)、というある意味私の自分探しは一つの答えを得たのでした。
まとめ

私はプチ毒親育ち・プチ機能不全家族のもとに育ったプチ生きづらさを抱えたアダルトチルドレンの一人だった。
という認識が今の私です。ここまでわかれば、後はこれからどうしていけばよいのかがわかります。
たくさんの専門家が研究と臨床経験からアドバイスをくれています。
後はそれを一つ一つ試していくのみです。私は子供時代の私を癒す、私は私の意思を取り戻す、私は私の心の声を聴く、そうすることで私は生きる力を得ようと思っています。
私の場合はプチ毒親だからそれができるのかもしれません。すべての毒親育ちにも「そうしなさい!」と布教することは私にはできません。皆様それぞれの事情があるのですからをそれを否定することは、素人の私にはできません。
だから、私は私の方法で一歩ずつ歩んでいきます。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。